支援活動ボランティアブログ

ユナイテッド・アースの熊本支援に参加したメンバーのブログです

阿蘇での体験が自分の夢への原点となる

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阿蘇での体験が自分の夢への原点となる

 

約半年間、ユナイテッド・アースでボランティア活動をした片桐です!

一つの大きなプロジェクトを通した、僕の体験と想いを読んでもらえたらと思います。

 

「普段できない経験」 

「様々な価値観を持つ人と出逢いがあるのでは」 

ボランティアをしようと思ったのは、そんな自分目線での動機でした。

 

約半年間、想像を越える経験と出逢いがあり、阿蘇は自分の故郷、いや、それ以上に大好きな場所になったのです。

 

それは、初めておこなった家屋清掃がきっかでした。

 

 

 

家屋清掃 人々の痛みと湧き上がる衝動

被災された方々の家、大切な想い出がいっぱい詰まった物の数々、それらに土足で上がらなければならない・・・ 胸が痛く締め付けられ…ユナイテッド・アース熊本支援での僕のボランティア活動はスタートしました。

 

ゴミ集積場では、まだ生きることのできた物達が、無造作に積み重ねられる光景に言葉を失いました。 同時に、自分の胸の中に何か沸々と熱くなるものを感じました。

 

「なんとかしないといけない」

「でも何から始めたらいいのか・・」

「何とかしたい・・・」

 

その想いだけが胸の中に残り、モヤモヤしながら活動を続けていた時、 災害ゴミを利用して、“震災モニュメント”を製作してみないかというお話をいただきました。

 

 

 

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震災モニュメントのプロジェクトを通して

 

ユナイテッド・アースの活動拠点「あーとち」の敷地内に、震災がきっかけで地中から湧き出した温泉を利用するという取り組みがはじまり、そこに併設して阿蘇の内牧温泉街に、憩いのスペースとしてウッドデッキを製作することになったのです。

 

ウッドデッキの材料には、震災で崩れたコンクリートブロックや倒壊した家屋の柱などの廃材を使用することになり、全壊したお宅に一軒ずつお伺いして譲っていただいた物を使いました。

 

製作過程では色々な課題がありましたが、全国から来るボランティアメンバーの支えと協力があり、地元の人が暖かく見守ってくれたおかげで、着工から3週間程で300人規模の完成セレモニーができました!

 

製作時は本気で阿蘇を想い、魂を削る様な気持ちでいたことを今もはっきり覚えています。 諦めそうになった時、「自分ができることは小さいかもしれない。

 

でもここで自分に負けたら本当の復興はない。

地元の人達はまだ諦めてない」と心の中で考えるようになっていました。

 

いつの間にか、本気で阿蘇を想い、本気で復興させると、まるでここが地元のように思える自分がいました。

この経験で、本当はまだ生きることが出来た物たちが生まれ変わり、物に生命を感じられる、そんな「モノ」を作れたのではないかと思います。

 

 

 

自分が大切にすべきことへの気づき

 

僕の夢は、「世界で活躍する建築家」です。

 

自分が大切にすべき、根っこの部分を発見出来たように感じています。

 

今回この様な機会をいただいた地元の内牧温泉繁栄会の方々、ユナイテッド・アースの方々には本当に感謝しています。

 

『温もり』『諦めない気持ち』『元気』『感動』、挙げだしたらきりがない程に、色々なことを教わりました。

 

自分を成長させてくれた阿蘇に、ユナイテッド・アースに、全国のボラメンバーに、心から感謝します。

 

ありがとうございました。  

 

 

 

 

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